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世界について

 サキュバスを中心とした話の中では、大きく3つの世界が関係してくるとされる。人間が住む『人間界』、サキュバスが巣くう『淫魔界』、そして『精神(夢)の世界』である。相関関係は、下図のようになっており淫魔界を中心とした、三角関係が見られる。1世界しか存在しない淫魔界に対して、人間界は複数の平行世界が存在するとされる。​人間界同士での行き来は基本出来ないが、淫魔界を通してなら移動することも理論上不可能ではない。しかしそんなことを行った人間の例は、いまだ見られない。理由はひとたび人間が淫魔界に紛れてしまった場合、想像に難くないことになるからである。

 また人間界から淫魔界に行くことは難しく、淫魔界のサキュバスにいざなわれるか、人間界に潜むサキュバスの手助けが必要とされる。人間の意思のみで淫魔界に行くことはほぼないと言えるが、それは絶対ではなく何かの拍子にふと紛れこんでしまうこともある。ただ以上のような理由から、人間界では淫魔界の存在はあまり知られていない。

 さらに場合によって、天使たちの住む『天界』、サキュバス以外の魔物が住む『魔界』などが関係してくるとされる。今回はサキュバスを中心とした​解説になるため、それらの説明は省く。

 各世界の詳細については下記をクリックのこと。

 ・淫魔界

 ・人間界

​ ・精神(夢)世界

精神(夢)世界

淫魔界

人間界A

人間界B

相関関係図

淫魔界

『淫魔界』


【概要】

 主にサキュバス達、淫魔の世界。この世界には数えきれないほどの淫魔達がひしめき合っているとされ、詳しい数は全くもって不明。これら膨大な数の淫魔に対して食事となりえる人間の数は非常に少なく、大抵の淫魔は常時空腹に苛まされ、時々迷い込んでくる雄を探して徘徊している。

【淫魔界でのレッサーサキュバス】

 淫魔界の淫魔の大半は、下位種のレッサーサキュバスである。彼女達は淫魔界の大気中にある『淫素』を元に無の空間から際限なく生成される。この為、いつ生成され、どれだけのレッサーサキュバスがいるのかを見極めることは不可能と言ってよい。この『淫素』という存在は、人間が淫魔界で射精など絶頂をした際に生成される。ゆえに淫魔界で射精させられ続ける人間がいる限り淫魔は増え続け、いくら人間が補充されようが永遠に淫魔界の需要が満たされることはない。(参考.サキュバスが増えていくという恐怖)

 レッサーサキュバスは夢魔として雄の夢の中で精を摂取する事も出来るが、その行為は現状維持にしかならないので、淫魔界にいる彼女達は常に生身の人間を探し回っている。直接人間から精液を摂取し、上位種のサキュバスになろうとする為である。

【淫魔界でのサキュバス】 
 上位種であるサキュバスは、住居にてそれぞれ好きなように過ごしている。人間界の人間の観察や、いつか現れる人間のための巣作りなど様々である。レッサーサキュバスと違い、彼女たちはある程度の秩序の上で生活しているのでサキュバスにとらえられた人間は比較的まともな生活を送れる。ただそれは捕らえられたサキュバスによってさまざまである。恋人のように2人でイチャイチャとし続けるだけの場合もあれば、複数人に見初められ強制ハーレムに身を置かなければならなかったり、精液の質が上質と認められ何人ものサキュバスとの際限ない有性生殖(子作り)を強制させられる場合もありえる。

 淫魔界でサキュバスたちは自身の本領を発揮できるため、人間の深層心理をたやすく読み取る。彼女たちは精液の質にもこだわるため、人間が本心で嫌がることはめったに行わない。それは精液の質の低下につながってしまうからである。したがって淫魔界で性交を強制され、『もう嫌だ逃げ出したい』と感じていてもサキュバスが性交をやめないということは、自分が心のどこかでサキュバス達との交わりを望んでいるからである。もっとも淫魔界でサキュバスたちとの性交の良さを知ってしまえば離れたいと思うことなどまずない。 ​

【淫魔界の階層】

 淫魔界には階層という概念があり、下の階層へは落ちやすいが上の階層に戻てくることは難しい。浅い階層にいる淫魔はほとんどサキュバスやレッサーサキュバス達だけで比較的まだ穏やかな世界である。街も存在し、風呂屋や喫茶店などもある。ここにいる人間は、まわりにいるサキュバスにもよるが人間らしい生活を送ることも可能である。

 対して深層には見たこともないような淫魔や、上位の淫魔がいるとされる。深層になればなるほど外界からさらに遮断され邪魔が入らないので、上位のサキュバス(クイーンや始祖に近いサキュバス)たちはその場所でお気に入りの人間を捕らえ、絶対に逃げれない空間で愛欲を尽くしている。このように上位の淫魔は深層にいても人間にありつけるわけだが、それはひとえに彼女たちが高い魔力を有しているからに他ならない。通常人間が何らかの理由で淫魔界に紛れてくる場合、一番浅い階層に落ちるので深層には上層以上に人間がいない。

 したがって深層まで堕ちてしまった淫魔で、なおかつ人間を召喚する能力を持ち合わせていない淫魔は計り知れない欲と渇きに飢えている。その欲と渇きは、淫魔たちを恐ろしく見たこともない姿に変えてしまう。もし仮にそんな場所に紛れて彼女たちに見つかろうものなら末恐ろしいことになる。限界を超え、ぼろ雑巾のように何度も何度も搾精されるのは当然のこと、搾精死など死による解放もされるはことはなく、永遠に飢えた淫魔たちに精液を吐き出す竿役として、四六時中膣や胸を含めた身体、その他の場所に射精し続けることを強要される。泣こうがわめこうが、どれだけ精液を出そうが潮を噴こうが解放されることはない。

 このようにして恐ろしい淫魔界の深層だが、この世界ができた直後には深層という場所も、階層という概念もなかったとされる。これらは淫魔が増えすぎたが為に生じたとされる。この世界にも人間の世界と同じように『数』が増え続けることによる『世界の歪み』が生じているのだといえる。

『人間界』

人間界

 

【概要】

 文字通り人間の住む人間の世界である。人間目線で見た場合、現実世界と呼ぶこともある。魔物と共存する世界、人間のみが発展した世界とさまざま存在し、時代の流れや価値観も多様である。

 どの世界にもその世界を創り出した創造主が存在し、その存在によって世界の様相は大きく変わる。それは人間そのものにも影響するので、世界によっては人間は弱くもろい。

【人間界でのサキュバス】

 人間界にいるサキュバスには、その世界に古くから居て生きながらえている者と新しく淫魔界から来る者の2種類ある。いずれにしろ、彼女たちのすることは同じで基本的には人間の雄を襲い精を吸い取ろうとする。また夢の世界とは違い生身ということで有性生殖も行えるので、子作りをしたがっているサキュバスも少なくない。人間界の種類によってサキュバスの絶対数、扱いはさまざまである。

 サキュバスよりも人間の数のほうが多いと思われがちだが、全部の人間界の人間の総数よりもサキュバス達淫魔の数のほうが多いといえる。彼女たちは人間に比べ寿命も長く、また雄一人に対して複数人で子作りを行う。そのような有性生殖のほかにも淫素からの無限生成と、たやすく増えることができるためである。ゆえに彼女たちにとって基本的には人間の雄は貴重な存在でありどんな世界であろうと、彼女たちに魅入られたならば大抵将来的には複数で襲われることになる。

【現実味のない世界】

 外面的に形成され、自らのはっきりとした意識を持たない人間たちに溢れた世界もある。彼らはただその世界を、その世界であり続けさせるためだけに生きている。そんな世界では景色は淡くぼんやりとし、流れ忘れ去ってしまうようなシルエットだけの人間で満ちている。

 だがそんな中でも自分の意識や考えを持てる特別な人間も存在する。しかし周囲の世界によって作られた常識や概念、集合の意識に飲まれればそんな人間であろうとも周りに流され同じような行動をとるようになってしまう。

 もしそんな世界に気がつき嫌気がさしたり脱出したいのなら、『サキュバス』という存在は救世主となりえることがある。

精神世界

『精神(夢)の世界』


【概要】

 精神の世界は人間が肉体から解放され、意識のみになっている状態で訪れる世界のことである。代表的なものとしては夢を見ている状態があげられる。ベッドに入り目を閉じ、視覚や聴覚など外界の情報を遮断していくとだんだんと現実世界と精神世界の境界があいまいになってゆく。その時に、サキュバスや淫魔のことを考えてしまうと、その後高確率で精神世界にサキュバスをよんでしまうこととなる。

 精神世界でのサキュバスたちは、夢魔として現れ淫らな行為により吸精をする。しかし大概その記憶を消されるので、目覚めたときには何も覚えていないことが多い。また夢魔に吸精された場合、寝起きが非常にけだるい場合もあるのだが、逆にすっきりとして体調がよくなる場合もある。それはどのようなサキュバスが夢の中に訪れたかによる。

 精神世界はすべての人間の間で共有されており、夢の中でまったく知らない世界に出くわすのは他者の意識の介入による場合がある。ただ精神世界は宇宙のように膨大に広い場所であるとされるので、影響を与えてくるというだけでパーソナルスペースが害意的に侵されることはまずない。もし精神世界にいる状態で、現実世界のように誰かと会いたいのなら、それこそ夢魔を通して導いてもらう必要がある。しかし誰もそんなことはしないだろう。

​ また夢とは別に、死後の一時的に訪れる場所としての世界でもある。その後は生前にもっていた意識や記憶、死への価値観によって、天界、その他、どのような場所に向かうかが決まる。時には淫魔界に行くことも・・・。

 場合によってはそのまま人間界に転生し新しく生まれ変わることもある。その際、もともといた世界に転生する場合もあるが、相関関係図かわもわかるように精神世界では複数存在する人間界とも繋がっている為、別の人間世界に生まれ直すこともある。それは俗に『異世界転生』と呼ばれる。

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